羽田建築設計事務所

木造銀行プロジェクト

種別:新築
所在地:広島県広島市安佐南区大町東
構造:木造
規模:2階建て 503.80㎡
設計監理:株式会社AMI
デザイン監修:株式会社羽田建築設計事務所

RC造の既存銀行支店を、木造で新築し移転する計画。
木の温もりにより利用者に心地よさと愛着を持って頂ける建物、木造での大空間の実現が本計画の軸となった。

柱梁は4寸材のみを使用した在来軸組工法とすることで、地元の工務店でも無理なく施工可能。
10×15mの大きな無柱空間を成立させるため、大断面構造材の採用や鉄骨造とする選択肢もある中で,4寸製材で構成したフィーレンデールを合板でサンドイッチした合板充複梁を用いた。
当該構造の羅列により構成されたジョイスト梁は室内に意匠として現われ,木の温もりが感じられる空間の実現に寄与した。
この方法により、大断面構造材によるコスト増や納期の長期化の回避にもつながっている。

一定の間隔で羅列された合板充複梁は、2階床梁から屋根梁までを1つの構造として捉えた2つのメガトラスで支えられ、梁成をあわせることで空間に連続性と統一感を与えている。  

メガトラス1はアーチ状に構成することで,各室への出入り口を確保しつつ,中央にはラチス材を設けない不完全トラスとして合板充複梁からの荷重を軸力に変換し効果的に支持。

メガトラス2は吹き抜けの屋根レベルと2階床レベルとの段差部分を利用して不完全トラスを構成。トラス接合部は鋼鈑挿入ドリフトピン接合及びプレートによる支圧接合としており,長期たわみに配慮するとともに,ラチス材は軸力に応じて断面を変化させることで経済性に配慮した。