羽田建築設計事務所

2019.6.24

家具選び ショールーム 広島設計事務所ブログ

 

こんにちは、羽田建築設計事務所の羽田佑輝です。

インテリアを考える上で、フローリングやクロスなどと同じぐらい重要なのが家具です。

只今ご計画中の住宅の家具選びを、ショールームへお施主様に同行しました。

新築の際にソファなどの家具は以前から使用しているものを再利用される方も多いかと思います。

思い入れのあるものや、いいものを長く使うことは素敵なことですね。

ただ、そこで新築のインテリアにあわないテイストだとまとまりがなくなりますので、せっかくの新築であれば空間の魅力が最大限発揮できるよう計画したいものです。

 

費用面

 

建物にこだわったため家具や外構にあてる資金が減ることも多いです。

家具はインテリアの一部の上毎日肌に触れるものですし、外構は外から見えるものなのでそれぞれを分けて考えるものではなく、トータルで調和して初めて一つの建築になるのだと思います。

 

ただ費用もかかることなので支払い方法として多いのは建物工事費に家具を含めて一括でローンを組むか、家具を購入する資金分建物金額に上乗せしてつなぎ融資を組み、余ったお金は手元に残るのでそれを家具に充当するやり方もあります。

 

後者は銀行提出用の工事費にちょっとした細工が必要になることが多いので、施工会社の協力が必要です。

方法については銀行ではなく、施工会社に相談されると宜しいかと思います。

家具を作り付けで設置することもありますが、素材や寸法は特注になるためインテリアにあわせることが出来、設置する空間ぴったりに作成できるので無駄なスペースが生じません。

金額的にはオーダーメイドのため内容にもよりますが、そこそこいい家具と同じぐらいの金額になります。

作り付けの場合は建物とともに、オンリーワンのものになるのでそこが魅力です。

もともと使用していた椅子やテーブルを補修して再利用する場合は、状態にもよりますが年数が経っていると一度全てのパーツを分解して不具合がある箇所の補修、塗装をしなおす必要があるので補修に一脚4万円ぐらいすることもあります。

中途半端に補修すると、補修しなかった箇所にガタがでることがよくあるので、きちんと補修をして長く使用するのにも費用がかかります。

 

コーディネートについて

 

建築に合わせて家具を新調したい場合、形や色などを誰に相談したらいいか迷うかもしれません。

その時は家具屋のスタッフさんに相談すると、家具の専門家なのでお好みのイメージにて提案してくれるので助かります。

それ以外としては、建物の設計士やコーディネーターに相談するのがやはり一番かと思います。

家具屋さんだけだと建物のコンセプトやイメージが図りきれない面もあると思いますので、設計コンセプトをもとに、家具屋さんの提案も受けた上で設計士とお施主様で一番マッチするものを探していくことが出来たら理想です。

先日私が見学したのはカリモク家具さんです。

肌触りや椅子に座ったときの体に触れる部分の形状など、こだわりのある設計をされているので見ていて勉強になりました。

特殊な機械が無いと表現できない形状もあったりと、家具専門店ならではのノウハウもあるのでそこは真似できないところです。

メンテナンス

家具は一度購入するとそこからメンテナンスをされる方は少数なのではないでしょうか。

ソファの布や革、椅子やテーブルも天然の木だと家とおなじで、放っておいたら傷みも早くなります。

ソファが皮ならお手入れをしたり、テーブルなどの木はたまに塗装をしてあげたりすると新品の時のようにきれいになったりもします。

家も家具も、手をかけてあげるほど愛着も沸き、見た目にも応えてくれます。

 

最近の家は寿命が長期化しているので、家と一緒に家具も大事に使って長持ちさせたいものですね。