羽田建築設計事務所

ぬくもりとゆとりを囲う家

種別:リフォーム
所在地:広島県広島市安佐北区落合
構造:木造
規模:平屋建て 104㎡

築30年の母屋の断熱性を向上し、細かく仕切られた間取りを開放的に使いたいというご要望。特に和室は無断熱と西からの日射により夏はエアコンも効かず、部屋として使用することが困難だったので、LDと母屋の隣りの離れ、数年前に水廻りリフォームをした洗面脱衣と浴室を主な生活の場として使用されていた。この度ご次男が誕生され手狭になってきたので、住環境向上と、ご家族のライフスタイルの更新が目的だ。それに加え、将来に備えてトイレ拡張や段差の解消など、バリアフリーも計画に取り入れた。
無断熱だった床と天井に断熱材を施工し、西側からの日射を受けていた窓を高断熱サッシに交換。キッチンを移動し、LDKと廊下やホールを一体的な空間として使用が可能。開放感を確保するために天井を勾配にすると、天井裏に隠れていた梁が現れ、新築にはない趣のある空間となっている。
また、トイレの手洗いに以前使用していたテーブルの天板を再利用するなど、随所に従前の痕跡を残した。内壁は漆喰仕上げとすることで、室内の空気環境にも配慮。新たな趣味として、旧DKをフィットネスルームに変更し、建物の中心には薪ストーブを設置した。過去と未来の要素が共存しながら、これからもご家族と共に思い出を築いていけるような計画とした。