羽田建築設計事務所

2022.4.19

CLT 事務所見学

只今、CLTという特殊な材料を使用して新築を検討されている物件の相談を頂いております!

CLTとは、ひき板を並べて繊維方向が直行するように積層接着した木質系材料とのことで、
集成材を貼り重ねた厚みのある木のパネルというところでしょうか。

木造といえば、在来工法やツーバイフォー工法などが思い浮かびますが、
CLTというのは聞き覚えがない方も多いと思います。

当事務所もこの度初めて設計をさせて頂くので、
勉強を兼ねてCLT事務所の見学をさせて頂きました!

岡山県真庭市の銘建工業様にてCLT材料の支給や構造計算も行っているとのことなので、
早速お邪魔しました。

格子や木材が豊富に使われている雰囲気が印象的な事務所の建物ですが、
格子はCLTではなく集成材で組んで、屋根や壁はCLTのパネルを使用しているということです。

在来工法だと梁や柱を通して骨組を作り、そこから仕上げ材を貼って仕上げることが多いのですが、
CLTは一枚の大きなパネルを並べたり敷いたりして建物の骨組みを作ります。

CLTパネルがそのまま仕上げになりますので、写真のようにパネル同士を金物でつなぐことで、
工期短縮にもなります。

あとはパネル自体の面で建物を支えるため、地震にも有利です。

外壁の仕上げはCLTパネルの外側に仕上げの材料を別に貼っているそうなのですが、
経年変化が生じて味わいのある外観となっています。

CLTは金額も安くはなく、特殊な工法の為実績はまだ多くはないのですが、
木造の大規模建築にも使用しやすい材料とのことですし、
これから普及して木造建築物の可能性をより広げていってほしいものです。

Posted on by 羽田佑輝