羽田建築設計事務所

2019.8.17

断熱工事 省エネ基準 広島設計事務所ブログ

この度工事中の物件の断熱工事を進めています。

 

場所が広島県でも寒冷地なので断熱性能をより高く設計した物件としています。

 

広島県は省エネの規準となるUA値という数値が0.87と国で定められています。

 

UA値は断熱材の厚みやその他の条件を計算して求められる数値です。

 

 

UA値0.87以下の性能だと次世代省エネ基準に適合する建物ということになります。

 

ただ、0.87という数値は省エネに配慮した設計をしていれば割と簡単にクリアできるので、

空調建築トータルで建築地の気候に合った性能の建物にするには、次世代省エネ基準に適合するだけでは足りないことが多いです。

この度は冬は寒く夏は暑くなる地域のため、

断熱材やサッシ、その他諸条件の計算をしながら設計しましたので

次世代省エネ基準と比較するとおよそ1/3の、UA値0.3をきるほどの性能を保持することができそうです。

断熱材は高性能グラスウールを採用していますが、より厚みを確保するために付加断熱としています。

 

 

外壁の中に断熱材を充填し、さらに外張り断熱のようなイメージで外に断熱材を貼っていきます。

グラスウール断熱材の場合は袋に入っていて、

 

袋の端を柱にホッチキスのようなタッカーで固定をすることが多いですが、

 

この度は袋に入っていない裸のグラスウールを隙間なく詰め、

その後室内側に気密シートを張っていく工法を取っています。

そうすることで気密性をより確保でき、断熱材も隙間なく施工することができるのです。

 

断熱性が高い建物の場合は、気密性も確保しなければ断熱性を発揮してくれないので、

 

 

気密性にも気を配っています。

 

Posted on by 羽田佑輝